
2004年には関空にも数多くの巨大台風が来襲し、関空での26年間の観測史上最大の高潮と高波に晒されました。この時には、護岸を越えた波が、背後の道路をえぐり取るなどの被害も出ました。また、数10年以内に起きると警戒されている東南海・南海地震津波に対しても備えが必要です。
こうした厳しい海象条件にも十分耐えることができるように、関空島の護岸を、順次、かさ上げしました。かさ上げでは、大阪湾で記録が残っている最高の潮位(第2室戸台風を想定)の際に、50年に一度に相当する高波が来襲しても、護岸を越える波が抑えられるような高さまで護岸のコンクリートを継ぎ足しました。



東南海・南海地震津波(注)につきましては、紀淡海峡で大阪湾への津波の浸入が絞られ、また、関空島が水深20m程度と大水深の海域にあるので津波が壁のように立ち上がることも無く、関空周辺での津波の高さは1.5m程度の高さであると予測されています。このため、関空では、津波よりもむしろ高潮の方が海面が高くなります。したがって、高潮に備えた今回のかさ上げにより、津波への安全性もより一層高くなっています。
東北地方太平洋沖地震(2011)では大きな波が来襲していることから、人命を最優先とする方針を確認し、対策を検討しています。
具体的には、2011年11月に旅客・従業員・その他外来者等すべての人命を守ることを目的とした「関西国際空港津波避難計画」を策定し災害発生時に適切な対応が取れるよう島内事業者・関係機関と一体となり安全に努めます。
施設面についても、引き続き今後の国や自治体の検討状況等を踏まえながら、対応を検討します。
(注)大阪府、大阪市、和歌山県が「東南海・南海地震津波対策検討委員会(委員長:河田京大防災研 巨大災害研究センター長)」において、津波と浸水のシミュレーションを実施し、2004年3月29日に公表した結果
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